アナリストの眼

「果てしない航海」を船長と語る(2)

掲載日:2016年06月28日

アナリスト

投資調査室 峯嶋 利隆

「非財務情報」が長期業績予想のカギを握る

我々は、長期業績予想をする際、企業の将来に渡るキャッシュフロー創出力の持続可能性の評価をとりわけ重視します。長期業績の発射台となる短期業績については財務情報等を活用しながら作成しますが、長期業績の持続可能性を評価するには「ESG(環境・社会・企業統治)」に代表される「非財務情報」の視点が欠かせません。例えば、しかるべき企業統治(G)の仕組みを備え、環境(E)や社会(S)を含めた様々なステークホルダーと共存・共栄関係を築ける企業や、環境問題や社会問題に有効なソリューションを提供できるような企業などは、ビジネスの持続可能性が高いと評価できます。そして、企業の「ESG」に対する取り組みについて理解を深めるための最も有効な方法が、経営者の方々との「対話」なのです。

長期視点で的確な銘柄選択を行うためにも、また、経営者の方々のお役に立てるような有益な意見をお伝えするためにも、これからも高質で建設的な「対話」を実践していければと考えています。

長い航海だ。途中で、荒波にもまれたり、逆風に吹かれたりもする。それでも、最後に航海の成否を決めるのは、「船長」が指揮する「船」そのものの実力なんだ。
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