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2026年05月28日

寄稿記事掲載のご案内~日本経済新聞「十字路」~

日本経済新聞「十字路」に当社代表取締役社長大関洋の寄稿文『エヌビディアCEO、生成AI「5層のケーキ」論の波及効果』が掲載されました。

エヌビディアCEO、生成AI「5層のケーキ」論の波及効果

ニッセイアセットマネジメント 社長 大関 洋

ニッセイアセットマネジメント
社長 大関 洋

5月上旬に米ロサンゼルスで開かれた恒例の国際会議に参加した。世界の主要な運用会社のトップや機関投資家に加え、著名経営者も参加し、様々なテーマで議論が交わされた。金融・経済の潮流や投資家マインドの変化を定点観測するよい機会でもある。

各セッションで頻繁に耳にしたのが米エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が唱える「5層のケーキ(Five-Layer Cake)」論だ。人工知能(AI)を単なるソフトウエアでなく「人類史上最大の統合インフラ」として理解すべきとの考えである。

土台となる第一層はエネルギー、第二層は半導体チップと計算インフラ、第三層はクラウドやデータセンター、第四層はAIモデル、第五層はアプリケーションとなる。

AIアプリでプロンプト(指示)入力すると、電気が流れ、画像処理半導体(GPU)が動き、モデルが推論して即時に結果を生成する。すべての層が連動してはじめて、優れたAIが実現する。

「AIが仕事を奪う」との懸念にフアン氏はこの理論で反論する。AIという大きなケーキを焼くために、ソフトウエア開発からデータセンター、エネルギーインフラの建設まで幅広い産業で高度な技能を持つ人材が必要となり、雇用創出につながるという。

米国経済を巡る議論では地政学リスク、インフレなどへの懸念はあるものの、楽観もしくは超強気な雰囲気に包まれていた。それはこの「5層のケーキ」説を裏付けるように、広範な分野でAI関連投資が進んでいるためだ。

27年のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)4社の総投資額は1兆ドルに上るともいわれる。巨人同士の生き残りをかけた戦いを踏まえると、「5層のケーキ」に関わる企業の好調は内外を問わず、しばらく続きそうだ。

(2026/05/28 日本経済新聞 夕刊)

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