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2024年12月20日

寄稿記事掲載のご案内~日本経済新聞「十字路」~

日本経済新聞「十字路」に当社代表取締役社長大関洋の寄稿文『辰年から巳年の市場を展望する』が掲載されました。

辰年から巳年の市場を展望する

ニッセイアセットマネジメント 社長 大関 洋

ニッセイアセットマネジメント
社長 大関 洋

年末でもあり、干支(えと)にちなんで、今年を振り返り、来年を展望したい。

今年は辰(たつ)年。辰という字は振や震に通じるとされ、経済・金融・政治も大きな動きのある年となった。

米国の選挙では現政権側が敗れ、来年からトランプ氏が大統領となる。上院・下院も共和党が過半数を取り、いわゆるトリプルレッドとなり、米国はトランプ大統領下で物事を動かしやすい体制が今後2年間、少なくとも中間選挙までは続く。一方、日本や欧州の政治では既存与党が後退し、政権交代や連立を余儀なくされ、良しあしは別にして物事を進めにくい、米国とは対照的な国が増えている。

金融政策も動いた。インフレがピークアウトした米欧では利下げが継続する一方、実質金利がきわめて低い水準にある日本は約17年ぶりの利上げに踏み切り、金融政策正常化への歩みを進めた。主要国の金融政策変更を契機とした市場変動は昔からの習いだが、この夏は株も為替も短期間で歴史的な振幅を見せた。従来とは異なり量的な引き締めが緩やかなためか、市場の戻りも急速で大事には至らなかったことが救いだった。

来年は巳(み)年。巳という字は今まで地下に眠っていた生き物が冬眠を終え、春になり地表にはい出す形を表すと言われ、従来伏在していたものが明らかになり動きが活発になる年だという。

見えてくるのは国内のインフレ動向の行方ではないか。2%インフレの継続は懐疑的な向きも多いが、来年も物価が堅調ならば企業行動も金融機関の経営も資産運用も大きな転機を迎えるだろう。

流れがより明らかになれば企業も覚悟を迫られる。日本が抱える諸課題への対応も待ったなしだ。日本企業が経営革新による更なる成長で物価上昇も乗り越えていく姿を期待している。

(2024/12/20 日本経済新聞 夕刊)

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