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2022年02月22日

寄稿記事掲載のご案内~日本経済新聞「十字路」~

日本経済新聞「十字路」に当社代表取締役社長大関洋の寄稿文が掲載されました。

投資にもアジャイル評価を

ニッセイアセットマネジメント 社長 大関 洋

ニッセイアセットマネジメント
社長 大関 洋

最近テレビを見ていて気になるのは食べ物についてのコメントで「これは間違いないやつだ」という表現だ。店やメニュー選びにしてもSNS(交流サイト)や有名人が評価するものは「間違いない」と押し付けられている気分になる。こうした言い方がはやるのは、何につけ「間違いない」ことが心地よいということなのだろう。

資産運用でも「間違いない」銘柄に投資をすればもうかると思う人は多い。しかし皆がそう思う企業の株価は既に高くなっていることが多い。その認識が株価に織り込まれるからだ。大まかにリスクが同じと仮定すれば、間違いない銘柄の株価はそうでない銘柄と期待収益率が同等になるまで株価が高くなる。間違いない銘柄を買っても人よりもうけることはできないことになる。

人よりも収益を上げるためには、独自の尺度で間違いない機会を見つけ出すことが必要だ。バフェット氏の師匠であるベンジャミン・グレアムは企業価値の分析に基づいた割安判断を基に間違いない株式に投資をすることで大恐慌後の市場で収益を上げた。バフェット氏はこの尺度に製品や経営陣の質、参入障壁の有無など数字だけでなく将来も企業の価値が保たれ、成長するかという要素を加味した独自の尺度で間違いない銘柄を発掘し続けた。

こうした手法の普及によって人よりもうけることは難しくなっている。近年は時代の大きな転換期に入り、企業経営も「アジャイル」であることが求められる時代である

バフェット流にいえばアジャイル経営など必要ないような条件の企業に投資をすべし、ということかもしれない。しかし時代はアジャイル経営のできる企業を見極め、変化に適応し続けられるかというアジャイル評価を投資尺度に、間違いない企業を見いだす投資への転換を求めているように思う。

(2022/2/22 日本経済新聞 夕刊)

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