メディア情報
2021年08月17日
寄稿記事掲載のご案内~日本経済新聞「十字路」~
日本経済新聞「十字路」に当社代表取締役社長大関洋の寄稿文が掲載されました。
資産運用 ESGが第3の軸に

ニッセイアセットマネジメント
社長 大関 洋
これまでの投資は、投資主体のリスク許容度などを加味した上でリスクとリターンの最適な組み合わせを選択することだった。様々な投資理論や手法もリスク・リターンの2つの軸をいかに測定・予測し、最適化するかであったといっても過言ではない。
ところが近年、新たな軸を考慮する大きな変化が起こっている。第3の軸がサステナビリティー・ESGだ。
背景には異常気象の頻発や生物多様性の喪失など、人類生存の条件である地球環境が人間の活動により失われてしまうリスクが年々高まっているのではないかという危機感がある。その危機感がサステナビリティーを投資判断に加える動きを後押ししている。
ESG投資はもうかるかと問われる。E(環境)やS(社会課題)を勘案することが直ちに利回り向上につながるわけではない。優れたESG取り組みをビジネスに組み込み、収益に結び付けることに成功した企業に投資をしてはじめて、もうかるESG投資になる。
投資である以上、採算度外視の慈善活動にとどまるのではなく、サステナビリティーとリスク・リターンの3軸のバランスを取り、投資の持続可能性を高めなければならない。またESG投資であるためには運用者がサステナビリティー向上への意志と実効的プロセスを持つことが不可欠である。そこにプロの運用者としての付加価値がある。
当社では2008年から独自のESG評価を基に運用実績を積み上げているが、ESG評価が高い企業の株価リターンは対市場平均を上回るという結果も出ている。
サステナビリティーは人類共通の課題だ。3つの軸を備えたサステナビリティー投資が一層普及し優れた技術に投資が進み、資産運用を通じてサステナビリティー向上が促進されることを願っている。
(2021/8/17 日本経済新聞 夕刊)
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