News Release

2026年04月27日

資産運用4社、業界横断で生成AI研修教材を共同制作~ニッセイアセット、東京海上アセット、農林中金全共連アセット、SOMPOアセットが
生成AI活用の知見を持ち寄り、ナウキャストの支援のもと実践的教材に体系化~

ニッセイアセットマネジメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大関 洋)、東京海上アセットマネジメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:長澤 和哉)、農林中金全共連アセットマネジメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:八木 正展)、SOMPOアセットマネジメント株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:山口 力)および株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)の5社は、資産運用業務に特化した生成AI研修教材「AIユースケーススタディ for アセマネ」を共同で制作しました。運用会社4社が自社の生成AI活用に関する知見を持ち寄り、ナウキャストが教材の企画・編集を担当しました。

本取り組みの背景と意義

NISAの定着や確定拠出年金の拡大を背景に、個人の資産運用は急速に広がっています。運用商品の多様化、運用手法の高度化が進む中、資産運用会社に求められる情報開示やリスク管理も複雑さを増しています。金融庁の「資産運用立国実現プラン」においても、資産運用会社の業務効率化とガバナンス強化が引き続き重要課題として位置づけられています。こうした中、資産運用業界では生成AIツールの導入が進み、各社が業務の効率化や高度化に取り組んでいます。生成AIの活用により業務の効率化と処理の迅速化を実現することは、運用品質の維持・向上やコスト低減を通じて、受益者に対してより良い付加価値をお返しすることにつながります。
一方で、ツールの導入と社員の活用定着との間には大きなギャップがあります。一般的な生成AI研修では生成AIの基本概念や操作方法を学ぶことはできても、運用レポートの作成、ファンドの約款比較、月報のチェック業務といった資産運用業界特有の業務に生成AIをどう適用するかまで踏み込むことは困難です。その結果、研修を受けても「自分の業務にどう使えるか分からない」と感じる社員が多く、全社的な活用に至らないケースが各社で共通して見られていました。
5社は、この課題を業界横断で解決することを目的とし、教材の共同制作プロジェクトを開始。運用会社4社が「資産運用業務のどの場面で生成AIが有効か」について各々の活用実績や現場の知見を持ち寄り、ナウキャストがそれらを体系的な研修教材に編集することで、1社単独では実現が難しかった実践的な教材を制作しました。

「AIユースケーススタディ for アセマネ」の概要

本教材は、資産運用会社の社員を対象とした生成AI研修プログラムです。習熟度や職種に応じた6つの講座で、段階的に学ぶことができます。

講座体系(全6講座)

カテゴリ 講座名 概要
生成AI一般講座 基礎編 生成AIの基礎知識・使い方・プロンプト作成・リスク管理を学び、業務で安全に正しく使える状態を目指す。
生成AI一般講座 中級編 RAG(検索拡張生成)・AIエージェント・利用促進の方法論を学び、自らユースケースを創出し活用を推進できる状態を目指す。
ユースケース講座 営業編 営業業務で有用な生成AIのユースケースを学ぶことで、身の回りの実務で活用できる状態を目指す。
ユースケース講座 運用・トレーディング編 運用・トレーディング業務で有用な生成AIのユースケースを学ぶことで、身の回りの実務で活用できる状態を目指す。
ユースケース講座 ミドルバック編 ミドルバック業務で有用な生成AIのユースケースを学ぶことで、身の回りの実務で活用できる状態を目指す。
ユースケース講座 コーポレート編 コーポレート業務で有用な生成AIのユースケースを学ぶことで、身の回りの実務で活用できる状態を目指す。

本教材の主な特徴

複数の運用会社の実務知見を集約
各社が自社の業務で得た生成AI活用の知見を持ち寄り制作しています。導入した生成AIツールが各社で異なる中でも、「どの業務場面で生成AIが有効か」という共通のユースケースを集約し、特定のツールに依存しない教材として設計しました。
業界特有のユースケースを具体的に提示
営業・運用・トレーディング・ミドルバック・コーポレートの各部門における具体的な業務課題を取り上げ、プロンプトの実例とともに紹介しています。RAG(検索拡張生成)やAIエージェントといった技術のデモも用意し、受講者が自身の業務での活用を具体的にイメージできる構成としています。
習熟度に応じた段階的な構成
生成AIをこれから学び始める社員を対象とした基礎編から、自らユースケースを創出し社内への利用促進を担う人材を育成する中級編、さらに職種別のユースケース講座まで、段階的に学べる体系としています。各講座にはスキルテストを用意し、理解度の確認と知識の定着を図ります。
教材の制作プロセス自体に生成AIを活用
本教材は、構成検討、情報調査、文章校正、ナレーション用スクリプトの生成、音声生成など、制作工程全体において生成AIを活用しています。

資産運用会社からのコメント

ニッセイアセットマネジメント株式会社 常務執行役員 商品・ソリューション本部長 田中 祐一
当社では専用生成AIである「ひたむきAI」やGeminiの利用率が約9割に達する一方、社員の活用レベルにばらつきがあります。そこで、基礎から資産運用会社の実務事例まで一貫して学べる本教材を活用し、全社員のレベル底上げを目指します。また、他社との知見共有により生まれた本教材を通じ、業界全体の生成AI活用をともに推進したいと考えています。
東京海上アセットマネジメント株式会社 常務執行役員 新村 治人
当社は生成AIアプリケーション「TMAM AI」を全社に導入し、運用・営業・コーポレートなどすべての部門における業務の高度化・効率化を推進しています。一方で、一部の社員にとどまらず、全社員が生成 AI を日常業務で活用できるよう、組織全体のリテラシーを底上げすることも重要な課題と認識していました。本プロジェクトを通じて各社の現場知見を持ち寄ることで、1社では実現が難しかった実践的な教材が完成したと感じています。本教材を通じて、受益者の皆様の運用成果向上に貢献してまいります。
農林中金全共連アセットマネジメント株式会社 専務取締役 水野 孝昭
当社では、生成AIチャットツールの全社展開を起点に、業務への適用と社内浸透を段階的に進めてきました。その中で、実務に即した活用方法に加え、生成AI利用に関するガバナンスやコンプライアンスへの理解を全社で高める必要性を認識しています。本教材は、資産運用業務の実態を踏まえ、社員一人ひとりが自身の業務と結び付けて学べる内容となっており、生成AI活用リテラシーの定着と活用の質の向上を通じて、お客さまへの更なる価値提供に繋げていきたいと考えています。
SOMPOアセットマネジメント株式会社 執行役員 DX推進室長 鈴木 浩一郎
当社は、生成AIプラットフォームを導入し、業務変革に繋げる「活用」に向けた取組を進めています。資産運用会社各社の知見を集約した本教材のユースケースは、AI活用の理論と実践のギャップを埋め、社員の具体的なアクションを促す羅針盤となるものです。これらの具体的なアクションが、AI人材の育成を後押しし、お客さまへの提供価値向上に繋がるものと期待しています。

支援会社からのコメント

株式会社ナウキャスト 取締役 データAIソリューション事業責任者 片山 燎平
当社はこれまで複数の資産運用会社に対し、生成AIソリューションの提供やクラウドデータ基盤の構築を支援してきました。各社と向き合う中で共通して感じていたのは、ツールを導入した先にある「現場への定着」こそが本当の課題だということです。どれだけ優れたツールを入れても、社員一人ひとりが自分の業務でどう使えるかをイメージできなければ、活用は広がりません。本教材は、各社が現場で積み上げてきた実践知を持ち寄り、「学ぶ」で終わらせず「業務で使える」ところまでを意識して制作しました。この業界横断の取り組みが、資産運用業界における生成AI活用を一歩前に進めるものになると考えています。

今後の展開

今後、運用会社4社は、本教材を導入して社内のAIリテラシーを底上げし、業務におけるAI利活用を加速させます。ナウキャストは、受講者のフィードバックに基づいた教材の継続的なブラッシュアップに加え、AI関連イベントの開催や具体的なユースケースの共有など、運用会社間の共同の取り組みをさらに推進してまいります。
5社は、本教材の外部提供や参画会社の拡大も視野に入れ、個社の取り組みを超えた資産運用業界全体でのAI実装・活用スキルの底上げを図ります。これにより、業界全体のデジタル・トランスフォーメーションを牽引し、国内資産運用業の高度化に寄与してまいります。

ユースケース例:統合報告書による主要プレイヤーの横比較(研修資料より抜粋)

ケース3 :公開情報比較(1/2)

業界分析の際に、同⼀業界の主要プレイヤーについての情報を横⽐較して整理する際に、⽣成AIに必要資料と⽐較軸を与えることで速やかに⽐較情報を出⼒することができます

ケース例:統合報告書による主要プレイヤーの横⽐較

業務課題

  • 同業各社の資料を個別に読み込み⽐較表を作成するのに時間がかかり、分析や考察に⼗分な時間を割けていない

⽣成AIを活⽤した改善

  • ⽣成AIが資料と⽐較軸をもとに横⽐較を⾃動整理し、短時間で業界の全体像や企業同⼠の差分を把握できる

ケース3:公開情報比較(2/2)

例えば横⽐較したい各種資料と、⽐較したい軸と出⼒形式を⽣成AIに与えることで、必要な情報を抽出、素早く⽐較表を作成し、短時間での情報のキャッチアップが可能になります

ケース例:統合報告書による主要プレイヤーの横⽐較

あなたはアセットマネジメント会社の運⽤担当者です。

以下の同業各社の統合報告書資料をもとに、指定した⽐較軸で横⽐較した整理結果を作成してください。

  • 統合報告書A
  • 統合報告書B
  • 統合報告書C

⽐較軸

  • 事業ポートフォリオ‧収益構造
  • 競争優位性‧強み
  • 成⻑戦略‧注⼒領域
  • 主なリスク要因

出⼒形式

  • ⽐較軸を⾏、企業を列とした表形式
  • 各社の特徴が分かる簡潔な記載
  • 業界全体の共通点‧相違点のサマリ
本ケースの注意点
⽐較軸の定義や前提が揃っているか
判断や評価そのものまで⽣成AIに代替させない
⽰唆出し
⽐較軸については、ご⾃⾝で設定し⽣成AIに指⽰する⽅法でも問題ございませんが、⽣成AI⾃⾝に考えさせることで、類似事業をしている複数社間の明確な相違点など、⾃分では気がつかなかった新たな視点での⽐較軸を⾒つけられる可能性もある

ニッセイアセットマネジメント株式会社

会社名
ニッセイアセットマネジメント株式会社
代表者
代表取締役社長 大関 洋
設立
1995年4月
所在地
東京都千代田区丸の内1-6-6 日本生命丸の内ビル

公式サイト

東京海上アセットマネジメント株式会社

会社名
東京海上アセットマネジメント株式会社
代表者
代表取締役社長 兼 CEO 長澤 和哉
設立
1985年12月
所在地
東京都千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング

公式サイト

農林中金全共連アセットマネジメント株式会社

会社名
農林中金全共連アセットマネジメント株式会社
代表者
代表取締役社長 八木 正展
設立
1985年10月
所在地
東京都千代田区九段南一丁目6番5号 九段会館テラス

公式サイト

SOMPO アセットマネジメント株式会社

会社名
SOMPO アセットマネジメント株式会社
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 山口 力
設立
1986年2月
所在地
東京都中央区日本橋2-2-16 共立日本橋ビル3階

公式サイト

株式会社ナウキャスト

会社名
株式会社ナウキャスト
代表者
代表取締役CEO 辻中 仁士
設立
2015年2月
所在地
東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル9階

公式サイト

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