News Release

2023年11月02日

「金融スキマ世代」の47都道府県・7地方別の「投資への意識と実態」に関する調査を実施

ニッセイアセットマネジメント株式会社(社長:大関洋)は、株式会社GA technologies(代表取締役社⻑執⾏役員 CEO:樋⼝ ⿓)が運営するネット不動産投資サービスブランド「RENOSY(リノシー)」、次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するFinatextグループの株式会社スマートプラス(代表取締役:小林 紀子)と共同し、20代〜30代の「金融スキマ世代※1」に「都道府県・地方別、投資の意識と実態に関する調査」を実施しました。

「新しいNISA」制度※2の開始まで3ヶ月を切る中、47都道府県・7地方別の計6,778名に調査を実施したところ、⾸都圏など⼤都市圏を中⼼に現行NISAについては経験者含め約8割以上が関心ありという結果が判明しました。

調査を通じて、若年層の投資に対する意識の高まりが窺えましたので、調査結果を地方・都道府県別に抜粋し、お知らせいたします。

  • ⾦融スキマ世代とは、20代〜30代でリーマンショック後の低⾦利時代に社会⼈⽣活の⼤半を送り、10代で⾦融教育を受ける機会のなかった世代と定義しています。
  • ⾦融庁「新しいNISA」

調査結果サマリー

  • 全国平均・各地方別ともに3人に1人が老後の暮らしに「不安・心配」を感じていると回答。
  • 投資経験および投資意欲に関する質問においては、投資経験者、または「やったことはないが関心あり」は全体の約7割と非常に高い数値。
  • 投資意欲については前述の通り全体的に高いものの、投資経験者の割合は、全国平均では37.8%。関東地方は平均より高く45.8%、北海道・東北地方は29.4%と最も低い結果に。
  • 現行NISAの経験者、または「やったことはないが関心あり」は約8割以上。「NISA/つみたてNISA」での投資経験者を都道府県別にみると、東京都の61.2%が最多、最少は大分県の30.6%と差が広がる。
  • 金融スキマ世代は、投資をする上で「始めやすさ」「安定的な利益」「デジタルで管理できる手軽さ」を順に求める結果に。金融サービスの利用方法としては、「オンラインで完結するサービス」が好まれている。

「⾦融スキマ世代」は⾃⾝の「⽼後の暮らし」をどう感じている?

「⽼後の⾃分の暮らしを想像したときに、思い当たる感情で最も強く思うもの」を尋ねました。全国平均、各地⽅別ともに30%以上が「不安・⼼配」への回答する割合が最も⾼く、3⼈に1⼈が不安を感じていることが分かりました。
次に回答の多かったものは、全国平均・各地⽅別とも「想像がつかない・考えたことがない」となりました。

「⾦融スキマ世代」が「⽼後の暮らし」に最も強く感じているのは?(地方別、n=6,778)

  全国 北海道・東北 関東 中部 近畿 中国 四国 九州
1位 不安・心配
36.2%
不安・心配
37.2%
不安・心配
35.2%
不安・心配
37.9%
不安・心配
34.9%
不安・心配
34%
不安・心配
34.6%
不安・心配
37.4%
2位 想像がつかない
考えたことがない
22.2%
想像がつかない
考えたことがない
23.4%
想像がつかない
考えたことがない
19.6%
想像がつかない
考えたことがない
21.4%
想像がつかない
考えたことがない
21%
想像がつかない
考えたことがない
24.4%
想像がつかない
考えたことがない
26.6%
想像がつかない
考えたことがない
21.9%
3位 なんとかなる
10.4%
当てはまるものはない
9.8%
なんとかなる
11.2%
なんとかなる
9.5%
なんとかなる
10.7%
なんとかなる
12.7%
なんとかなる
9.5%
なんとかなる
10.4%
4位 当てはまるものはない
8.7%
なんとかなる
9.6%
当てはまるものはない
7.8%
当てはまるものはない
8.7%
当てはまるものはない
10%
当てはまるものはない
8.6%
当てはまるものはない
7.3%
当てはまるものはない
8.3%
5位 楽しみ・ワクワク
5.9%
つらい・悲しんでいる
5.3%
楽しみ・ワクワク
6.4%
楽しみ・ワクワク
5.7%
楽しみ・ワクワク
6.8%
つらい・悲しんでいる
5.7%
楽しみ・ワクワク
6.6%
楽しみ・ワクワク
6.6%
6位 つらい・悲しんでいる
5.4%
楽しみ・ワクワク
4.5%
つらい・悲しんでいる
6.1%
つらい・悲しんでいる
5.5%
つらい・悲しんでいる
5.4%
楽しみ・ワクワク
5%
つらい・悲しんでいる
5.9%
つらい・悲しんでいる
4.3%
7位 安心している
4.1%
イライラする
3.8%
安心している
4.9%
憧れる
4.1%
憧れる
4.8%
安心している
4.6%
安心している
4.8%
安心している
4.1%
8位 憧れる
3.7%
安心している
3.6%
憧れる
4.7%
安心している
3.6%
安心している
3.4%
憧れる
2.9%
イライラする
2.8%
憧れる
3.6%
9位 イライラする
3.4%
憧れる
2.8%
イライラする
4.3%
イライラする
3.5%
イライラする
3.1%
イライラする
2%
憧れる
1.9%
イライラする
3.4%

(選択式/単一回答)

さらに、各感情への回答割合を都道府県別に⾼い順でみると、以下の通りの結果になりました。
佐賀県は約2⼈に1⼈が「⽼後が不安・⼼配」と回答したのに対して、東京都、埼⽟県、兵庫県はポジティブな感情を持っていることが分かりました。

「⾦融スキマ世代」が「⽼後の暮らし」に最も強く感じているのは?(都道府県別、n=6,778)

  1位 2位 3位
不安・心配 佐賀県(47.9%) 長野県(46.5%) 島根県(45.7%)
想像がつかない・考えたことがない 山口県(29.7%) 香川県(29.3%) 大分県(28.6%)
なんとかなると思う 岡山県(19.0%) 高知県(16.0%) 大阪府(15.9%)
楽しみだ・ワクワクする 埼玉県(11.6%) 愛媛県(10.6%) 東京都(10.3%)
憧れている 東京都(9.0%) 兵庫県(8.6%) 大阪府(6.9%)
つらい・悲しみにくれている 愛知県(8.8%) 北海道(8.3%) 広島県(8.2%)
安心している 兵庫県(7.9%) 香川県(7.5%) 福岡県(7.4%)
イライラする 大阪府(7.6%) 千葉県(6.6%) 愛知県・福岡県
(6.1%)

(選択式/単一回答)

「⾦融スキマ世代」の投資経験・関⼼度は?

投資の経験・関⼼度を尋ねると全国平均では「投資経験あり」(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない)が37.8%、「やったことはないが、関⼼はある」が31.0%、「やったことはなく、関⼼もない」が31.2%と回答が分かれました。

「投資経験あり」の中で地⽅別に絞ると、投資経験が最も⾼いのは関東地⽅の45.7%、⼀⽅ で最も低いのは北海道・東北地⽅の29.4%といった結果となりました。さらに都道府県別にみると、経験者は東京都が最多の61.4%、⼤分県が最少の23.6%となり、⼤きく差が開きました。

前述の「⽼後の暮らし」をどう感じているか」という設問で、⽼後に対してポジティブな感情を持つ⼈が関東地⽅の各都県に多いことから、投資経験との関連が窺えます。

「⾦融スキマ世代」の投資経験・関⼼度は?(地方別、n=6,778)

  • 現在やっている
  • やったことはあるが、現在はやっていない
  • やったことはないが、関心はある
  • やったことはなく、関心もない

(選択式/単一回答)

また、投資経験・関心度について、「投資をやったことはないが、関⼼はある」と回答した⽅に対し、「いつ頃投資を始めたいと思っているか」と聞いたところ、全国平均では「早めに開始したい」が21.1%である一方、「投資を始めたいと思っているが、時期は分からない」48.5%という結果になりました。
投資意欲については全体的に高いものの、実際に「投資を現在やっている」の割合は30.0%であることも踏まえると、「投資に関心があり、将来のためにも始めたほうがいい」と思いつつも、投資を始めるあと一歩が踏み出せない状況が窺えます。

「投資をやったことはないが、関⼼はある」層は、いつ頃投資をしたいと思ってる?(n=2,102)

(選択式/単一回答)

「⾦融スキマ世代」の「NISA/つみたてNISA」経験・関⼼度

「NISA/つみたてNISA」の経験・関⼼度について尋ねたところ、全国平均では「経験あり(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない」が43.8%、「やったことはないが、関⼼はある」が43.7%、「やったことはなく、関⼼もない」が12.5%となりました。「NISA/つみたてNISA」には経験者も含め、約8割以上が関⼼を持っていることが分かりました。

「⾦融スキマ世代」のNISA/つみたてNISAの経験・関心度は?(n=4,388 )

(選択式/単一回答)

このうち、都道府県別にみると、「経験あり(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない」が東京都が最多で61.2%、⼤分県が最少で30.6%と、投資経験に関する質問と同様の結果となりました。⼤分県は「NISA/つみたてNISA」の経験者は少ないものの、「やったことはないが、関⼼はある」の割合は、62.4%と全都道府県の中で最も多い割合となりました。

「⾦融スキマ世代」のNISA/つみたてNISAの経験者の割合は?(都道府県別、n=4,388)

  「NISA/つみたてNISA」の経験者の割合
1位 東京都(61.2%)
2位 福岡県(59.1%)
3位 神奈川県(53.6%)
4位 愛知県(51.9%)
5位 愛媛県(51.7%)
  ・・・
43位 鹿児島県(33.7%)
44位 宮城県(33.0%)
45位 山口県(29.7%)
46位 香川県(29.3%)
47位 大分県(28.6%)

(選択式/単一回答)

「⾦融スキマ世代」が投資をする上で重要視するポイント

「投資経験者」と「やったことはないが、関⼼はある」層に、投資をする上で重要視するポイントを尋ねました。「初期費⽤なし/少額から始められる」が46.1%と約半数が回答し、続いて「ハイリターンよりも安定的な利益が⾒込める」が41.7%、「スマートフォンなどデジタルで、⼿軽に投資を開始・管理できる」が36.7%という結果になりました。⾦融スキマ世代は、投資をする上で「始めやすさ」「安定的な利益」「デジタルで管理できる⼿軽さ」を求めていることが分かりました。

重要視するポイントとして、「ハイリターンよりも安定的な利益が⾒込める」が41.7%と上位につけていることから、経済状況が不安定で不確実な時代を生きてきた「金融スキマ世代」にとって、「安定」・「バランスの取れた」投資が好まれる傾向が窺えます。

「⾦融スキマ世代」投資するなら重要なポイントは?(n=4,388)

(選択式/複数回答)

「⾦融スキマ世代」が希望する金融サービスの利用方法は?

希望する金融サービスを利用方法について尋ねたところ、全国平均では「オンラインで完結するサービス」が29.3%、「オンラインと対面を使い分けられるハイブリッド型サービス」が16.9%、「対面で完結するサービス」9.3%となりました。

地方別にみてみてると、「オンラインで完結するサービス」を希望する回答は、関東地方が平均より高く34.7%、九州地⽅が25.8%と最も低くなりました。一方で九州地方では、オンラインだけでなく対面によるサポートも併せて受けられる「ハイブリッド型サービス」を希望する回答が19.0%となり、地方別で最も高い割合となりました。

金融サービスにおける「金融スキマ世代」の取り込みにおいては、従来の対面形式だけでなく、オンライン形式でのサービス提供を拡充する等の取り組みによって顧客接点を強化していく必要があることが窺えます。

総括

今回の調査から、「⾦融スキマ世代」では3人に1人が⽼後に対して「不安・心配」と感じており、将来に向けた「投資意欲」は全国的に高いものの、「投資経験」には地域差があることが分かりました。

投資にまつわる情報量や⽼後への備えに向けた実践は、関東地⽅など⼤都市圏の⽅で多くなっているようです。さらに、投資経験と⽼後に対するポジティブな感情に相関性があることも判明しています。

一方、投資意欲は全体的に高いものの、実際に「現在投資をやっている」は全国平均で3割程度であり、「投資に関心があり、将来のためにも始めたほうがいい」と思いつつも、「何をやっていいかわからない」という状況にあることが窺え、投資を始めるまでの溝が存在することが分かりました。

ニッセイアセットマネジメントでは、資産運⽤の重要性が⾼まる⼀⽅ 、個⼈の資産運⽤がなかなか浸透しない現状をDXの活⽤で変えていきたいという考えのもと、スマートプラスとスマホで完結する投資⼀任運⽤サービス「Goal Navi」を共同開発しました。※3また、資産運用会社として、若年層を含めた個人の資産形成ニーズを引き出すため、個人の資産形成に寄与するサービスや金融教育の提供に取り組んでいます。※4

2023年4⽉に開催された経済財政諮問会議では「資産運⽤⽴国⽇本を実現していく」として、2023年中の政策プラン策定を明⾔しています。また、2023年を「資産所得倍増元年」とし、「貯蓄から投資へ」のシフトを抜本的に進めるため、NISA制度が抜本的に改訂されます。※5

これからを担う若年層にとって、2024年1月から開始する「新しいNISA」制度は、投資未経験者を含めて資産運用をスタートする契機となると考えられます。今回の調査結果を踏まえながら、今後も3社ではより良い⼈⽣のための資産形成に関する情報提供活動を続ける考えです。

「都道府県・地⽅別、投資の意識と実態に関する調査」概要

調査期間
2023年9⽉13⽇(⽔)〜9⽉19⽇(⽕)
調査パネル
株式会社GA technologies・株式会社スマートプラス・ニッセイアセットマネジメント株式会社調べ、株式会社ジャストシステム(Fastask)のアンケートパネルを利⽤
対象
20〜30代の男⼥(学⽣を除く)
回答者数
6,778名(都道府県によって回答者数は異なります)
調査⽅法
インターネット調査
  • 回答率(%)は⼩数点第2位を四捨五⼊し、⼩数点第1位までを表⽰しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
  • 本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社が商標権を有している場合があります。
  • 本調査をご紹介や引⽤いただく際は、出所を明⽰していただきますようお願いします。
    記載例:GAテクノロジーズ・スマートプラス・ニッセイアセットマネジメント調べ「都道府県・地⽅別、投資の意識と実態に関する調査」
  • その他データに関して必要な場合は各社にお問い合わせください。

ニッセイアセットマネジメントの概要

⽇本⽣命が⻑年にわたる資産運⽤で培ってきた運⽤ノウハウを活かし、⽣命保険の資産運⽤の特徴でもある「⻑期的」「安定的」な資産運⽤を、年⾦基⾦や投資信託のお客さまにご提供している資産運⽤会社です。

会社名
ニッセイアセットマネジメント株式会社 ⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第369号
代表者
代表取締役社⻑ ⼤関 洋
加⼊協会
⼀般社団法⼈投資信託協会/⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会
公式サイト
ニッセイアセットマネジメント株式会社

GA technologiesの概要

株式会社GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)は、「テクノロジー×イノベーションで、⼈々に感動を⽣む世界のトップ企業を創る。」を理念に掲げ、不動産をはじめ、さまざまな産業のビジネス変⾰に取り組むインダストリーテック企業です。2013年の創業から5年後の2018年に東証グロース市場(旧東証マザーズ市場)に上場。上場後に10件のM&Aを実施し、2022年度には売上⾼1,100億円を超える急成⻑を遂げています。2020年〜2022年には、3年連続で「DX銘柄」に選出(グロース市場で唯⼀)されました。

会社名
株式会社GA technologies
代表者
代表取締役社⻑執⾏役員 CEO 樋⼝ ⿓
設⽴
2013年3⽉
公式サイト
株式会社GA technologies

スマートプラスの概要

株式会社スマートプラスは、証券ビジネスプラットフォーム「BaaS(バース):Brokerage as a Service」を軸に、事業者による⾃社顧客向け証券サービスの提供を⽀援するフィンテック企業です。
次世代⾦融インフラの提供を通して組込型⾦融を実現するFinatextグループにおいて、証券領域における⾦融インフラストラクチャ事業を担っています。クレジットカードで個別株が買える⽇本初のサービス「セゾンポケット」開発などの事業者向けサービスのほか、⾃社でもスマホ投資サービス「STREAM(ストリーム)」を開発・提供しています。

会社名
株式会社スマートプラス ⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第3031号
代表者
代表取締役 ⼩林 紀⼦
設⽴
2017年3⽉
加⼊協会
⽇本証券業協会、⼀般社団法⼈第⼆種⾦融商品取引業協会、⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会
公式サイト
株式会社スマートプラス

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