News Release
2022年08月22日
「ESGファンド」の定義等の考え方について
ニッセイアセットマネジメント株式会社(社長:大関 洋、以下「当社」)は、ファンドの設定目的や運用方針等をもとに、当社が設定・運用する公募投資信託において「ESGファンド」と位置付けるファンドを分類しています。
この度、当社の「ESGファンド」の考え方等について、以下の通り整理しておりますので、お知らせいたします。
当社のESGファンドの定義について
当社ではESG要素を積極的に活用し、ポートフォリオを構築するアクティブファンドを「ESGファンド」と定義しています。ESG要素を積極的に活用する運用とは、相対的にESG評価の高い銘柄を選別したり、ESGの観点でインパクト創出可能な銘柄を選別したりする運用のことを言います。運用ファンド全体の中でESGファンド以外の区分としては、ESG要素を体系的に運用プロセスに組込んでいるファンド、ネガティブスクリーニングなどでESG要素を考慮しているファンド、およびESG要素を考慮していないファンドがあります。
なお、ESGファンドのなかで、特にSDGs※1のゴール達成という観点においても優れた投資銘柄でポートフォリオを構築するファンドを「SDGsファンド」、環境や社会へのインパクト創出も企図し、その効果をレポーティングするファンドを「インパクトファンド」としています。
- Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことです。2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界をめざす国際目標です。
ESGファンドの考え方(イメージ)

当社のESG評価の考え方について
当社では、ESGは企業のあらゆる活動に影響を与える要素であると考えており、企業のESGに関する取り組みを分析することで、企業のサステナビリティ(中長期的な持続可能性)や中長期的な企業像を把握することができると考えています。また、一般にESGの観点で優れた取り組みを行い、ステークホルダー(企業のあらゆる利害関係者)との持続的な関係を構築できる企業は、中長期的に持続的な成長基盤を有していると考えられます。
当社では、アナリストが、ESG要素のなかで企業価値に影響を与えるものを選別しながらサステナビリティの評価(ESGレーティング※2の付与)を行います。その評価を中長期的な業績予想や信用力評価に反映させ、投資判断の土台として活用しています。
- 当社の「ESGレーティング」について
当社のESG評価は、企業のESGに関する取り組みが中長期の企業価値に「ポジティブか」「中立か」「ネガティブか」の原則3段階とし、1~3のESGレーティングを付与しています(レーティング1が高評価)。なお、ESGの取り組みを通じて企業価値の大きな棄損が懸念されるものの、時価総額が大きい等の理由で投資ユニバースとして継続する企業には、レーティング4を付与することがあります。
なお、企業のESGレーティングの付与においては、グローバルに共通のプラットフォームを用いながら資産横断的に独自の評価を実施しています。
企業活動と当社のESG評価(イメージ)

ESGレーティングの内容
レーティング | 内容 |
---|---|
1 | 企業のESGに関する取組みが企業価値にポジティブ |
2 | 企業のESGに関する取組みが企業価値に中立 |
3 | 企業のESGに関する取組みが企業価値にネガティブ |
4 | 企業のESGに関する取組みが企業価値に大きくネガティブ |
付与なし | 流動性や信用リスク等の観点から原則アクティブ運用の投資ユニバース外 |
第三者の運用会社に運用の委託等を行う外部運用におけるESG評価に対する考え方やESGレーティングの付与手法などについては、上述の限りではありません。
なお、当社のESGファンドの定義等は、今後のESGを取り巻く情勢等に応じ見直す場合があります。
【当資料に関する留意点】
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