金融市場NOW

IMF世界経済見通し(2020年4月時点)

2020年04月16日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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新型コロナウイルスの感染拡大により成長率予測を大幅に下方修正

国際通貨基金(IMF)は4月14日に公表した最新の世界経済見通しにおいて、新型コロナウイルスの世界的感染拡大から、2020年の成長率予測を-3.0%と前回1月の見通しから大幅に下方修正しました。なお、IMFは『1930年代の世界恐慌以来最悪の景気後退』との見解を示しています。2021年の見通しは、2020年後半より各国の政策支援などから経済活動は徐々に回復傾向に向かうとし、5.8%と急回復を見込んでいます。しかし、感染拡大の終息時期を見極めることは難しく、IMFは『不確実性が非常に高い』としています。

  • 米国の2020年の成長率は-5.9%と、前回から7.9ポイントの大幅な下方修正となりました。感染者数が世界最多となり、都市封鎖(ロックダウン)や外出制限を受けた経済の急停滞が避けられないものとみられます。
  • ユーロ圏は、全国的な都市封鎖による外出制限により、経済活動が大幅に制限されたことから2020年の成長率は-7.5%と、大幅に下方修正されました。特に、感染被害が大きかったイタリアやスペインの下方修正が目立ちました。
  • 日本の2020年の成長率は-5.2%と、2009年以来の低水準となりました。2020年東京五輪の開催延期や、政府の緊急事態宣言を受けた外出自粛による経済活動の長期停滞は避けられないものとみられます。
  • 中国の2020年の成長率は1.2%と、前回見通しから下方修正されたもののプラス圏を維持しました。2ヵ月に及ぶ都市封鎖を解除し、経済活動を再開したことが要因と見られます。

表1:IMF世界経済見通し(前年比)

2020年4月時点

  • 単位:%
  • *1 インドは年度ベース(各年の4月~翌年3月)
  • *2 インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
  • *3 オーストラリアは2019年10月発表時の見通しとの比較
  • 出所:IMFのデータをもとにニッセイアセットマネジメントが作成
  2019年(推計)(前年比) 見通し(前年比) 前回(2020年1月時点)との比較
2020年 2021年 2020年 2021年
世界 2.9 -3.0 5.8 -6.3 2.4
先進国 1.7 -6.1 4.5 -7.7 2.9
日本 0.7 -5.2 3.0 -5.9 2.5
米国 2.3 -5.9 4.7 -7.9 3.0
ユーロ圏 1.2 -7.5 4.7 -8.8 3.3
ドイツ 0.6 -7.0 5.2 -8.1 3.8
フランス 1.3 -7.2 4.5 -8.5 3.2
イタリア 0.3 -9.1 4.8 -9.6 4.1
スペイン 2.0 -8.0 4.3 -9.6 2.7
英国 1.4 -6.5 4.0 -7.9 2.5
カナダ 1.6 -6.2 4.2 -8.0 2.4
新興国 3.7 -1.0 6.6 -5.4 2.0
中国 6.1 1.2 9.2 -4.8 3.4
インド*1 4.2 1.9 7.4 -3.9 0.9
ASEAN5*2 4.8 -0.6 7.8 -5.4 2.7
ブラジル 1.1 -5.3 2.9 -7.5 0.6
ロシア 1.3 -5.5 3.5 -7.4 1.5
オーストラリア*3 1.8 -6.7 6.1 -9.0

グラフ1:主要先進国の経済見通し(前年比)

  • 出所:IMFのデータをもとにニッセイアセットマネジメントが作成

グラフ2:主要新興国の経済見通し(前年比)

  • 出所:IMFのデータをもとにニッセイアセットマネジメントが作成

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