金融市場NOW
干支で占う2015年の日本株式の動向
2014年12月29日号
- 金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。
2015年は未(ひつじ)年、未年は辛抱・・・
今回は、相場格言※についてです。
- 相場格言は、相場の経験則から言い伝えられたものであり、将来を予見するものではありません。
「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」という相場格言があります。
干支は十二干支なので、"12年サイクル(周期)"といえなくもないのですが、時期によって年間騰落率に違いがあるため、アノマリー(相場の経験則)の1つとして見てみたいと思います。
表1:日経平均株価の干支年毎の年間騰落率
干支 | 年間騰落率(%) | 年間騰落率(%) | 年間騰落率(%) | 年間騰落率(%) | 平均(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
子 | 1972年 | 91.9 | 1984年 | 16.7 | 1996年 | -2.6 | 2008年 | -42.1 | 16.0 |
丑 | 1973年 | -17.3 | 1985年 | 13.3 | 1997年 | -21.2 | 2009年 | 19.0 | -1.5 |
寅 | 1974年 | -10.9 | 1986年 | 43.9 | 1998年 | -9.3 | 2010年 | -3.0 | 5.2 |
卯 | 1975年 | 13.2 | 1987年 | 14.6 | 1999年 | 36.8 | 2011年 | -17.3 | 11.8 |
辰 | 1976年 | 14.9 | 1988年 | 39.9 | 2000年 | -27.2 | 2012年 | 22.9 | 12.6 |
巳 | 1977年 | -2.5 | 1989年 | 29.0 | 2001年 | -23.5 | 2013年 | 56.7 | 14.9 |
午 | 1978年 | 23.4 | 1990年 | -38.7 | 2002年 | -18.6 | 2014年 | 7.2 | -6.7 |
未 | 1979年 | 9.5 | 1991年 | -3.6 | 2003年 | 24.5 | 2015年 | 10.1 | |
申 | 1980年 | 7.5 | 1992年 | -26.4 | 2004年 | 7.6 | -3.7 | ||
酉 | 1981年 | 8.8 | 1993年 | 2.9 | 2005年 | 40.2 | 17.3 | ||
戌 | 1982年 | 4.4 | 1994年 | 13.2 | 2006年 | 6.9 | 8.2 | ||
亥 | 1983年 | 23.4 | 1995年 | 0.7 | 2007年 | -11.1 | 4.3 |
グラフ1:日経平均株価の干支年毎の年間騰落率(平均)

1972年以降の"未年"の日経平均株価の年間騰落率(平均)は+10.1%となっています。十二干支でよく見られるのは、「辰巳天井」で高値(天井)をつけ、午年である程度調整し、未年で再び上昇トレンドに入るというパターンです。もしこのパターンを踏襲しているとすれば、2012・13年で高値をつけ、今年(2014年)はある程度調整し(今年前半は調整した)、来年(2015年)からは再び上昇トレンドを継続するかもしれません。 また、「未年は辛抱」とありますので、少々下がっても戻る"往来相場"になるとも考えられます。あくまで、「相場格言」なので、"当たるも八卦"程度の参考にしておきたいと思います。
金融市場動向
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