金融市場NOW
直近の米国経済動向について
2014年01月14日号
- 金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。
ISM製造業、非製造業景況指数
グラフ1:ISM製造業、非製造業景況指数の推移

12月のISM製造業景況指数は57.0と前月の57.3から0.3ポイント低下しました。前月(11月)までは、6ヵ月連続の上昇でしたが、一服といったところです。一方、12月のISM非製造業景況指数は53.0と、前月の53.9から0.9ポイント低下しました。これは2ヵ月連続の低下です(グラフ1)。
各項目別に見てみると(下図)、ISM製造業景況指数では、新規受注、雇用、顧客在庫等は前月比プラスであったものの、生産、在庫、受注残、輸出指数は前月比マイナスとなりました。一方、ISM非製造業景況指数では、雇用、価格指数は前月比プラスであったものの、新規受注、在庫、新規輸出受注、輸入指数等は低下しました。
ISM製造業景況指数
12月 | 11月 | 前月比 | |
---|---|---|---|
指数 | 57.0 | 57.3 | ▲0.3 |
新規受注 | 64.2 | 63.6 | 0.6 |
生産 | 62.2 | 62.8 | ▲0.6 |
雇用 | 56.9 | 56.5 | 0.4 |
入荷遅延 | 54.7 | 53.2 | 1.5 |
在庫 | 47.0 | 50.5 | ▲3.5 |
顧客在庫 | 47.5 | 45.0 | 2.5 |
価格 | 53.5 | 52.5 | 1.0 |
受注残 | 51.5 | 54.0 | ▲2.5 |
輸出 | 55.0 | 59.5 | ▲4.5 |
輸入 | 55.0 | 55.0 | 0.0 |
ISM非製造業景況指数
12月 | 11月 | 前月比 | |
---|---|---|---|
指数 | 53.0 | 53.9 | ▲0.9 |
生産・販売 | 55.2 | 55.5 | ▲0.3 |
新規受注 | 49.4 | 56.4 | ▲7.0 |
雇用 | 55.8 | 52.5 | 3.3 |
入荷遅延 | 51.5 | 51.0 | 0.5 |
在庫 | 48.0 | 54.0 | ▲6.0 |
価格 | 55.1 | 52.2 | 2.9 |
受注残 | 46.0 | 49.0 | ▲3.0 |
新規輸出受注 | 51.5 | 58.0 | ▲6.5 |
輸入 | 50.5 | 55.0 | ▲4.5 |
在庫水準 | 57.5 | 60.5 | ▲3.0 |
米国の物価動向
グラフ2:消費者物価、消費者物価コア指数の推移

11月の消費者物価指数(前年比)は1.2%と前月から0.2%の上昇、消費者物価(食品・エネルギーを除く)コア指数(前年比)は1.7%と前月比変わらずとなりました(グラフ2)。
米国の雇用状況
グラフ3:雇用統計の推移

12月の雇用統計は、失業率が6.7%と前月の7%から0.3%低下、非農業部門雇用者数は7.4万人増と市場の事前予想19.7万人増を大きく下回りました(グラフ3)。背景には、寒波の影響があったとみられています。家計調査によると、寒波による自宅待機は27万3,000人にのぼりました。特に、建設部門の雇用者数は大きく減少しました。12月の失業率の低下分の約3分の2は労働参加率低下によるものと考えられます。労働参加率は62.8%と低水準となりました。
市場では、寒波による一時的な雇用調整という見方が大勢ですが、昨年夏以降比較的高水準な雇用状態が続いていただけに調整が長引く可能性もあります。12月のFOMC(連邦公開市場委員会)で量的緩和縮小に踏み切ったFRB(連邦準備制度理事会)の今後の政策に注目が集まるものと思われます。
金融市場動向
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