投資信託のなかには、「毎月分配型」という言葉がファンド名に入っているものもあります。この「分配金」とは何なのでしょうか?
分配金とは?
分配金は預貯金の「利子」や株式の「配当」と似た特徴を持ちますが、「分配金」は、預金の利子のようにあらかじめ決まっているものではありません。
「分配金」とは、投資信託の決算日(詳しくは関連項目(1)をご覧ください)ごとに、これまでの運用成果等を分配したものです。そのため、運用がうまくいかなければ分配金が支払われないこともあります。また、運用成果をどの程度、「分配金」として支払うかは、運用会社があらかじめ決められた分配方針によって決めています。そのため、投資信託によってその頻度や金額は異なります。一般的に、分配金を定期的に支払うタイプの投資信託には次の3種類があるようです。
- 毎回、安定的に一定の分配金を支払うタイプの投資信託
- 運用成果の大半を分配金として支払うタイプの投資信託
- 通常は「利子・配当金」から一定の分配金を支払い、年に1~2回は「売買益」から分配金を支払うタイプの投資信託
1.のタイプの投資信託は、安定的に一定の分配を行うことをめざします。ある程度の運用成果の変化があっても、だいたい同じ金額での分配金が続くことが多いようです。
それに対し、2.のタイプは運用成果を積極的に「分配金」として支払うため、運用成果がよいときは分配金を多めに、そして、悪い時は分配金を少なく支払います。そのため、このタイプの投資信託は「直近の分配金が高いから今後も同じくらいの分配金が続くだろう」という判断は危険です。過去の分配金や基準価額の推移もしっかりチェックしましょう。
分配金については関連項目(2)でも取り上げていますので、参考にしてください。
ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって
当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。
投資信託に関する留意点
- 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
- 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
- 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
- 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
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