投資信託の値段ともいえる「基準価額」、でも20,000円のAファンドと9,000円のBファンド、どちらがよい投資信託といえるのでしょうか?

「基準価額」が投資信託の値段なの?

「基準価額」とは投資信託が現時点でどのくらいの価値があるのかを、単純に単位口数当たりで示したものです。「基準価額」が高いか低いかでは、投資信託の良し悪しを評価することはできません。

投資信託の「基準価額」は、投資信託が組み入れているすべての資産を時価評価したものから諸経費を引いた金額(純資産総額)を、1単位口数当たりに換算したものです(詳しくは関連項目(1)をご覧ください)。 通常、投資信託の基準価額は、設定時を10,000円として計算されています。そのため、日経平均株価の動きに連動する同じような投資信託があったとしても、設定タイミングによって基準価額が大幅に異なることがあります。

また、分配方針によっても基準価額が大幅に異なることがあります。たとえば同じような運用成績の投資信託があるとします。その場合、一定期間の収益を積極的に分配する方針の投資信託の方が、分配金の分だけ基準価額が下がることになるので、分配の少ない投資信託と比較すると基準価額が低くなります(詳しくは関連項目(2)をご覧ください)。

単純に「基準価額」の高い、低いでは、その投資信託の運用実績の良し悪しを判断することはできません。投資信託の運用実績は、分配金を加味したトータルリターンでみる必要があります。

関連項目1

▶「投資信託の基準価額」

関連項目2

▶「投資信託の分配金」

▶「基準価額が動く要因は?」

▶「分配金って何?」

▶「分配金を出すと基準価額は下がるの?」

ニッセイアセットマネジメント

ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって

当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

投資信託に関する留意点

  • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
  • 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
  • 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
  • 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
  • 投資信託をご購入される際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自身でご判断ください。

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