何かと注目されがちな分配金ですが、分配金とはどんなものでしょうか?

分配金って何?

普通分配金

みなさんの「個別元本」が決算日の基準価額と同額もしくは下回っている場合、受け取った分配金は「普通分配金」となります。「普通分配金」は、投資信託から得た収益なので、全額が課税対象となります。

元本払戻金

みなさんの「個別元本」が決算日の基準価額を上回る場合、受け取った分配金は投資元本の払い戻しに相当するので、「元本払戻金」となります。「元本払戻金」は非課税となります。

分配金とは、分配対象額の中から、決算日にみなさんに支払われる金額のことです(運用成績等によっては支払われない場合もあります)。 分配金は、みなさんが投資信託を購入したときや、追加で売買したときに、その都度再計算される「個別元本」(=お客様ごとに算出される平均取得価額)によって、税金のかかる「普通分配金」と、税金のかからない「元本払戻金」にわかれます。

  • 「特別分配金」または「元本払戻金(特別分配金)」といわれることがあります。
元本払戻金となるケース
元本払戻金とならないケース

決算日の基準価額(分配金支払後の基準価額)が、「個別元本」と同額もしくは上回っているときは、分配金の全額が「普通分配金」となります。一方、決算日の基準価額が、「個別元本」を下回っているときは、「個別元本」から「基準価額」を引いた部分が「元本払戻金」に、「分配金」から「元本払戻金」を引いたものが「普通分配金」になります。分配後の個別元本は、元本払戻金の額だけ減少します。

元本払戻金と普通分配金の計算式

直近取引後の個別元本-決算日の基準価額=元本払戻金
税引前分配金-元本払戻金=普通分配金

「個別元本」は、みなさんが投資信託を購入したときや、同じ投資信託を売買したときに再計算される「お客様ごとに算出される平均取得価額」です。正確な「個別元本」は最新の取引報告書や取引残高報告書でご確認ください。分配金の税金、個別元本についての詳細は、関連項目(1)をご覧ください。

関連項目1

▶「分配金を出すと基準価額は下がるの?」

ニッセイアセットマネジメント

ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって

当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

投資信託に関する留意点

  • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
  • 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
  • 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
  • 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
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