投資信託のなかには、毎月分配金を出す投資信託がある一方で、値上がりしているのにもかかわらず分配しない投資信託もあります。なぜ分配しないのでしょうか?

基準価額は大きく上昇。なぜ分配しないの?

基準価額が上昇していても、必ずしも分配金が出るわけではありません。投資信託の分配金額は運用会社があらかじめ決められた分配方針をもとに決算の都度決定します。

分配金をどの程度支払うかは、運用会社があらかじめ決められた分配方針をもとにその都度判断しますが、この判断は投資信託ごとに異なります。

そもそも投資信託は長期的に運用する商品です。投資している間に幾度となく決算日を迎えますが、その間に分配金として支払われた収益・利益には原則税金がかかります。つまり、長期的な運用として考える場合、毎回、税金がかかる分だけ複利効果が薄れてしまうのです。

分配金をもらうことはやはり嬉しいかもしれませんが、長期的に運用する場合、分配金は多ければいいというものでもありません。分配金が必ずしも利益ではないということや分配金の受け取ることのデメリットを理解して、自分のニーズにあった投資信託を選ぶことが大切です。

ニッセイアセットマネジメント

ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって

当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

投資信託に関する留意点

  • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
  • 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
  • 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
  • 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
  • 投資信託をご購入される際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自身でご判断ください。

当資料に関する留意点

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