折角投資信託を購入しても、そのまま放っておく人も多いのではないでしょうか。投資環境は常に変化しています。いくらプロに運用を依頼しているからといってそのままにしておかず、定期的に運用状況を調べるようにしましょう。
では、運用状況は何をみて確認したらよいのでしょうか?

運用状況を調べた方がいい?

決算期ごと(ただし、毎月決算型や隔月決算型、3カ月決算型等の場合は6カ月ごと)に「交付運用報告書」と「運用報告書(全体版)」が作成され、投資家のみなさまには運用報告書に記載すべき項目のうち重要な項目が記載された「交付運用報告書」が販売会社を通じて交付されます。
もっと短い期間でチェックしたい場合は、月次レポートが作成されていますので、それらを確認するとよいでしょう。

1. 運用報告書

決算のタイミングで「交付運用報告書」と「運用報告書(全体版)」が作成され、投資家のみなさまの手もとに「交付運用報告書」が送られてきます(毎月決算型や隔月決算型、3カ月決算型等の場合は6カ月ごとに作成されます)。この「交付運用報告書」には、投資環境や分配金の状況を記載した当期間中の運用経過、今後の運用方針など、重要な情報が書かれています。詳しくは関連項目(1)をご覧ください。

運用状況の主なチェック項目

運用実績(基準価額の推移、収益分配など)
投資環境(その投資信託が投資している資産の市場全体の動向)
運用の概況(運用方針や投資環境を踏まえた投資行動、ベンチマークとの比較など)
今後の運用方針(今後の市場全体の見通しとそれを踏まえた当面の運用方針)
投資資産の取引・残高状況など
関連項目1

▶「運用報告書」

2. 月次レポート

運用報告書よりももっと短い期間で運用状況をチェックしたい場合は、運用会社が作成する月次レポートが参考になります。月次レポートは、運用会社のホームページ等で入手できます。月次レポートについては関連項目(2)をご覧ください。

関連項目2

▶「月次レポート」

3.その他

投資信託の値段である「基準価額」が大幅に変動したとき、運用会社のホームページに「臨時レポート」が出ることがあります。「臨時レポート」(詳しくは関連項目(3)をご覧ください)には、基準価額が大幅に変動した理由、今後の見通しなどが書かれています。「基準価額」が急に下落したからといって、あわてて換金するよりも、こういったレポートを読んで、冷静に対処することが重要です。投資信託は、値動きのある資産に投資していますので、購入した後のアフターフォローも大切です。定期的にチェックすることをおすすめします。

関連項目3

▶「臨時レポート」

ニッセイアセットマネジメント

ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって

当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

投資信託に関する留意点

  • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
  • 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
  • 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
  • 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
  • 投資信託をご購入される際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自身でご判断ください。

当資料に関する留意点

  • 当資料に記載されている情報は、正確かつ信頼しうると考える情報源から入手した情報およびその情報を基に作成した情報であり、情報の正確性等については万全を期しておりますが、入手情報の誤り、またはその他の要因が有りうるため、当資料に記載される全ての情報の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。
  • 当資料のグラフ数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。
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