臨時レポートとはどういうときに発行されるのでしょうか?どのように活用したらいいのでしょうか?

臨時レポート

たとえば、株式市場の大幅な下落や外為市場での大幅な円高進行など市場が大きく動いた場合や、投資信託の基準価額が大きく動いた場合などに、運用会社が臨時レポートを発行することがあります。

たとえば、株式に投資する投資信託の場合には、何らかの理由で株式市場全体が大きく下落すれば、当然組み入れている銘柄の多くも株価が値下がりし、その投資信託の基準価額も同じように下がってしまうことでしょう。あるいは、海外の債券や株式に投資する投資信託の場合なら、外為市場で大幅な円高になると、円ベースの資産価値は減ってしまいますので、投資信託の基準価額の下落要因となります。

こうした場合には、月毎に発行される月報では、タイムリーに情報の開示を行うことはなかなか難しいかもしれません。

どのようなときに臨時レポートが発行されるかは、投資信託により異なりますが、一例としては次のような場合が考えられます。

臨時レポートが発行される場合の例

マーケット(株式、債券、リート、外為(円相場)など)が急落したとき
個別企業の破綻や不祥事が発生したとき
紛争やテロなどの大きなイベントが発生したとき
何らかの要因で基準価額が1日で大きく下落したとき

臨時レポートの内容としては、大体以下のような項目が一般的です。

  • 基準価額の動向
  • 何が起こっているのか(その原因、経緯、など)
  • マーケットの状況(指数や外為相場の推移など)
  • ファンドに与える影響(銘柄の組入状況、外貨建て資産への投資状況など)

みなさんは、運用会社のホームページなどから臨時レポートを入手することができます。臨時レポートに書かれている情報を見て、今後もファンドへの投資を続けるのかを判断する際の参考にされてはいかがでしょうか。

  • 上記は一般的と考えられる例について説明しています。投資信託によっては、内容が異なる場合があります

ニッセイアセットマネジメント

ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって

当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。

投資信託に関する留意点

  • 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
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