金融市場ラインマーカー

国内不動産セクター社債・株の上昇について

2011年01月24日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 国内の不動産セクターを取り巻く環境は好転しつつあり、同社債、株のサポート要因。

日銀が35兆円の基金を設定し、J-REITを含む金融資産を購入する包括的金融緩和政策を決定した昨年10月5日以降、不動産セクター株が上昇し、TOPIXを上回る状態が続いています(グラフ1)。日銀は量的緩和の一環として、2001年8月から8回に渡り日銀当座預金残高の目標を引き上げ、2004年以降は30兆円~35兆円程度としましたが、この効果は当時の不動産セクター株指数に反映され、現在と同じく、不動産セクター株指数が上昇し、TOPIXを上回ることにつながりました(グラフ2)。

グラフ1

出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ2

出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ3

出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

この環境の中、不動産セクターの社債利回りは急低下(信用の改善)し、その対国債上乗せ金利は、最低水準となっています。資金調達環境は良好な状態といえます(グラフ3)。

グラフ4

出所:日本不動産研究所のデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

不動産市場を取り巻く環境に改善の兆しが見られます。量的緩和の規模を示唆する日銀当座預金残高が30兆円台に到達していた2004年当時以降に、6大都市市街地価(前年比)が上昇したように、足元も同指数に底入れの兆しが見られます(グラフ4)。

グラフ5

出所:三鬼商事のデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

東京の不動産賃料にも底打ちの兆しが見られます(グラフ5)。

グラフ6

出所:三鬼商事のデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

空室率は新築ビルで急低下しています(グラフ6)。

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