金融市場ラインマーカー

ノルウェー経済について

2010年10月18日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 企業の交易条件改善は、ノルウェー企業の収益改善を経て良好な雇用環境に寄与。
  • 財政黒字、経常黒字に加え相対的な金利上昇予想はノルウェークローネのサポート要因。

ノルウェーは、原油・天然ガスを主軸に輸出しており、同輸出額は輸出全体の約7割を占めています(グラフ1)。このこともあり、ノルウェー株式のセクター別で、エネルギー産業の占める比率は約5割にもなります。同セクターの収益を左右する交易条件(輸出物価]]>÷

グラフ1:品目別輸出構成(2009年)

出所:国際金融情報センターのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ2

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ3

出所:IMF、ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

エネルギー産業を中心とした好調な輸出を背景に、ノルウェーの経常収支対GDPは高水準の黒字となっています。通貨の強弱感を決める重要な要素である経常収支と金利の関係を見ると、ノルウェーは他国比で、理論上の通貨高方向(グラフ3右斜め上)により近い位置にあります。

グラフ4

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

最大セクターであるエネルギー産業の良好な収益構造は、堅調な雇用環境につながっています。ノルウェーの失業率は主要先進国はもとより、好調な経済状態にあるブラジル、豪州、中国よりも更に低水準です(グラフ4)。

グラフ5

出所:OECD、ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

経済成長はもとより、昨今は財政状況が通貨の強弱を決める特に重要な要素になっています。この二つの関係において、ノルウェーは他国比で、理論上の通貨高方向に近い位置にあります(グラフ5)。

グラフ6

出所:IMFのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

経済全体の需要と供給の差である需給ギャップは、マイナス幅が大きいほど、物価が押し下げられることが予想され、金融緩和圧力が強くなることを示唆します。この観点から見るとノルウェーは日本に比べ、金融引き締め傾向にあることが見てとれ、長期的なノルウェークローネのサポート要因です(グラフ6)。

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