金融市場ラインマーカー

アジア諸国の躍進について

2010年07月22日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 世界におけるアジア諸国のプレゼンス(経済的地位)は上昇し、いずれ先進国を追い越す見通し。
  • 経済基盤の健全化を反映し、アジアの通貨や株式相場は上昇基調にあります。

世界GDPに占めるエマージング諸国の割合は、2014年に先進国を抜き、5割を越える見通しです(グラフ1)。また、その中でも、アジアの地位が他のエマージング諸国地域に比べ格段に高くなる模様です(グラフ2)。

グラフ1

出所:IMFのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ2

出所:IMFのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

1997年のアジア通貨危機時に問題となった外貨準備の枯渇を教訓として、アジア通貨危機の震源となった、タイ、インドネシア、韓国は現在に至るまでに急速に外貨準備を積み増しています(グラフ3)。これに平行し、短期対外債務の外貨準備高比も大幅に縮小し(グラフ4)、財政・債務状況は健全な状態に変貌しています。

グラフ3

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ4

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ5

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

アジア通貨は、リーマンショック以降の世界的な金融危機局面において、下落幅が約11%程度に留まりました。過去の世界的な金融危機局面(アジア通貨危機)においては、発端となったタイバーツ暴落直前の97年6月末を基準にすると、約24%も下落していました。通常、金融危機に際し、経済・財政基盤の弱い通貨が標的にされますが、現在のアジアは、ここ約10年間で経済・財政基盤を健全化しており、耐性が強化された模様です。このことは、株価の上昇にも反映されています(グラフ5)。

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