金融市場ラインマーカー

米国景気 二番底懸念の台頭(~過去の二番底当時の環境を紐解く~)

2010年07月06日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 米国景気が二番底に陥ったのは、ここ約60年間で一度だけ。

グラフ1

出所:ブルームバーグとNBERのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

予想を下回った5月、6月の民間部門雇用者数や景気の先行指標である株価の急落等を背景に、米国景気の二番底懸念がじわり台頭しています。ちなみに、ここ約60年間の歴史の中で米国景気が二番底を付けたのは一度だけです(グラフ1囲い部分)。

全米経済研究所(NBER)の景気循環認定によると、1980年のリセッション(景気後退)が終了し、その後、景気がピークアウト(天井をつける)するまでの期間は、ここ約60年間で最短の12ヶ月間でした(グラフ2)。その後、米景気は二番底に向かいました。ただ、この時は、2ケタのインフレに対処することが優先され、大幅な利上げが実施されたため、回復途上にあった景気が打撃を受けたという特殊事情がありました(グラフ3囲い部分)。

グラフ2

出所:ブルームバーグとNBERのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ3

出所:ブルームバーグとNBERのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ4

出所:ブルームバーグとNBERのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

全米供給管理協会雇用指数は失業率の先行指標として有効です。同指標の底打ちと、NBERの景気の底認定は一致していることが多く、遅行指標である失業率はNBERの底入れ認定後、時間差をおいて改善する傾向があります。現在は、全米供給管理協会雇用指数は大幅改善する中、失業率は高止まりしています(グラフ4)。二番底懸念の火付け役となった、雇用統計が、今後改善傾向に向かい二番底懸念が払拭されるのか要注目です。

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