金融市場ラインマーカー

タイ反政府デモと株価

2010年03月23日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • タイの政情不安は懸念材料ではあるが、タイ株式市場への非居住者の投資は記録的な流入超が継続している。
  • タイの株式市場を動かす要因は、今のところ、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)>政情不安となっている。

タイでは反政府デモの規模が拡大しており、政情不安が広がっているにも関わらず、タイの株式市場はリーマンショック後の戻り高値を示現しました。タイ非居住者のタイ株式投資額はここ約1年間での最高流入額を記録しており、政情不安よりも、良好なファンダメンタルズが株式市場のテーマになっていると考えられます(グラフ1参照)。
近年、タイの株式市場はファンダメンタルズとの連動性が高まっており、健全な市場となっています。実例を挙げると、グラフ2:ビジネスセンチメント(経済動向の先行きの方向性を表す)の改善がタイの株価上昇につながっています。グラフ3:ビジセスセンチメントの改善は雇用の改善につながり、それがタイの消費を押し上げ、株価もこれに連動しています。グラフ4:タイの輸出も改善しており、株価上昇の要因になっています。
タイの政情不安には今後も注意が必要ですが、投資家の判断は今のところ、タイのファンダメンタルズの良さ>政情不安となっており、株式市場への資金流入は衰えていないようです。IMFによるタイのGDP予想では2010年が3.7%、2011年が4.5%との良好な予想であり、ファンダメンタルズに支えられたタイ株式の堅調推移が継続するのか要注目です。

グラフ1

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ2

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ3

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

グラフ4

出所:ブルームバーグのデータを基にニッセイアセットマネジメント作成

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