金融市場ラインマーカー

季節特性から1月の株価を占う

2010年01月08日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 新年を迎え、新たな気持ちで今後の1年を考える時季となってきた。「年が変わると相場つきが変化する」との見方も多い。
  • だが、株価指数の動きでみるとどうだろうか。今回は日米株価の月間上昇率をもとに、1月の季節性についてラフに整理してみた。

年末で相場の方向性が変わるケースは意外に少ない。グラフ1では98年以降の日米株価チャート上に各年末の位置を「丸い点」で示しているが、99年の年末(=ITバブルのピーク)を除くと、年末が明確な屈曲点となったケースは見当たらない。10-12月の上昇率と1月の上昇率には緩やかな正の相関があり(グラフ2参照)、1月は年末までの相場の流れを引き継ぐ傾向があるといえよう。

グラフ3は「各月の上昇率」と、その「直前3か月の上昇率」の相関係数を月別に示している。日米とも、1月と7-9月は相関係数が大きめのプラスで、相場の流れが比較的続きやすい月といえる。一方、3月から6月にかけては相関係数が低下しており、とくに4月は日米ともマイナスの相関係数となっている。相場の方向性が変化しやすいのは、12月の年末よりも、むしろ3月の年度末といえる。3月以降の相場には、今年も十分な警戒が必要だろう。

最後に月別の上昇率はどうか。90年以降の単純平均でみると、1-3月は日米とも株価が伸び悩みやすい時期にあたっている(グラフ4参照)。昨年までの上昇相場が継続するとしても、季節性だけから見れば、上昇ペースが一旦鈍化する可能性を示唆しているといえよう。

グラフ1:株価チャート上の年末の位置

出所:ブルームバーグ

グラフ2:10-12月と1月の上昇率

出所:ブルームバーグ

グラフ3:各月上昇率と直前3か月上昇率の相関関係

出所:ブルームバーグ

グラフ4:株価変動の季節性

出所:ブルームバーグ

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