金融市場ラインマーカー

円キャリー取引(円借り取引)復活の環境とは?

2009年11月17日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 為替相場の振れ幅が、より少なくなる局面においては、金利差を反映した円キャリー取引(円借り取引)が選好されやすくなる傾向。

グラフ1

出所:ブルームバーグ

金利差が為替の動向と密接に連動する条件の一つは、為替の振れ幅(ボラティリティ)が足元のように低いということです。グラフ赤折線グラフは日本と米国の3ヶ月金利差をボラティリティ(※)で割った円キャリー取引指数です。この指数の値が大きい局面では、円キャリー取引に妙味があり、円安に振れやすい環境といえます。現状ドル/円で円キャリー取引きをするのは両通貨とも金利が同程度に低いため、あまり整合的とはいえません。だから横ばいの展開になっているのかもしれません(グラフ1参照)。

  • 市場参加者が今後の相場変動をどのように考えているかを測る指標のひとつ。

グラフ2

出所:ブルームバーグ

グラフ2は豪ドル/円と、同円キャリー取引指数です。この指数の値が大きい局面では、円キャリー取引きに妙味があり、円安に振れやすい環境といえます。現状豪ドル/円で円キャリー取引をすると、金利引き締め局面に入った豪州金利に対して、デフレ的な環境から抜け切れず、低金利を維持せざるをえない日本金利との金利格差が豪州優位となっているため、整合的に映ります(グラフ2参照)。

グラフ3

出所:ブルームバーグ

グラフ3はブラジルレアル/円と、同円キャリー取引指数です。この指数の値が大きい局面では、円キャリー取引に妙味があり、円安に振れやすい環境といえます。現状ブラジルレアル/円で円キャリー取引をするのは、相対的な金利格差の優位性がブラジルにあり、整合的に映ります(グラフ3参照)。

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