金融市場ラインマーカー

豪州の利上げと豪ドル相場動向

2009年10月08日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 豪州は市場の予想に反し、今般の金融危機発生以降、G20諸国の中で初めて0.25%の利上げを決定し、政策金利を3.25%とした。
  • 豪州財務相は更なる利上げの可能性を示唆。
  • 豪ドルは景気回復と更なる利上げ観測の高まりを受けて堅調推移。

豪州準備銀行(RBA)総裁の声明では、景気の回復観測がより強まり、深刻な経済縮小のリスクは過ぎ去ったとしました(下記参照)。

RBA総裁声明要旨

  • 豪州経済は他国を上回る動向を示している。
  • 豪州経済が回復しつつあるのは疑いがない。
  • 豪州の経済状態は予想よりも力強い。
  • 深刻な経済縮小リスクは過ぎ去った。
  • 失業率は予想ほど増大していない。
  • 経済政策は引き続き景気刺激的な見通し。
  • インフレ率は目標に近い。

グラフ1

出所:ブルームバーグ

市場参加者の将来の利上げ観測を反映するOIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では豪州の予想ベースの1年後の政策金利が5%弱に上昇しており欧米日と乖離が広がってきました(グラフ1参照)。

グラフ2

出所:ブルームバーグ

市場参加者の将来の利上げ観測を反映するOIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では豪州の予想ベースの1年後の政策金利が上昇する一方、日本の同金利予想は横ばいのため、日本との乖離が広がってきました。これは、豪ドルの支持要因と考えられます(グラフ2参照)。

グラフ3

出所:ブルームバーグ

金利差が為替の動向と密接に連動する条件の一つは、為替の振れ幅(ボラティリティ)が低いということです。グラフ3の赤折線グラフは日本と豪州の3ヶ月金利差をインプライドボラティリティ(※)で割った円キャリー取引指数です。この指数の値が大きい局面では、金利差と為替の関係が強まる傾向が見られます。豪ドルの円キャリー取引指数は上昇傾向にあり、これに連れて豪ドル/円も連れ高しています(グラフ3参照)。対豪ドルでの円キャリー取引の条件が整い始めたと言うのでしょうか。

  • 市場参加者が今後の相場変動をどのように考えているかを測る指標のひとつ。

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