金融市場ラインマーカー

強い通貨の条件とブラジルレアルの強さ

2009年09月14日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 4-6月期以降の世界景気の回復傾向の中で対円パフォーマンスが+10%を越えた通貨は、GDP成長率予想が高く、かつ政策金利水準が高い特色がある。
  • ブラジルレアルの強さは、外国人投資家(ブラジル非居住投資家)による対ブラジル株投資への資金流入の増勢にその証左あり。

世界的に景気回復が鮮明化した4-6月期以降の主要通貨の対円パフォーマンスを見ると、ブラジルレアル、南アフリカランド、ニュージーランドドル、豪ドルが10%を越える高いパフォーマンスを示しています(グラフ1参照)。この背景には、グラフ2で見られるように、縦軸のGDP成長率予想(2009年対前年比)が、より高く、かつ横軸の政策金利水準が、より高い国の通貨の選好が挙げられます。グラフ2の、より右上方向に位置している国の通貨が現在の環境では強くなる傾向があります。例を挙げると、ブラジル、南アフリカ、豪州、ニュージーランドです。ちなみにメキシコペソが弱い理由は、政策金利は高いがGDPの成長率予想が低いことが背景にあるようです。

グラフ1

出所:ブルームバーグ

グラフ2

出所:ブルームバーグ

ブラジル株の上昇に連れブラジルレアル/円は上昇しています。ブラジル経済は鉱工業生産が前月比で7ヶ月連続でプラスとなっていることや雇用環境の改善などが中心となり、先行き良好な見通しとなっている模様です。株式市場では、これをはやし堅調推移となっています(グラフ3参照)。この状況がブラジルレアルの支持要因になっています。ブラジル株先物の売買動向を見ると、ブラジル国内勢は売り越している一方、外国人投資家(ブラジル非居住投資家)は買いに回っており、これもブラジルレアルにとってプラスの材料といえます。

グラフ3

出所:ブルームバーグ

グラフ4

出所:ブルームバーグ

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