金融市場ラインマーカー

豪州の金利据え置き(3%)と景気改善見通し

2009年08月05日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 豪州中央銀行(RBA)は現行3%の政策金利を4ヶ月連続で据え置きました。
  • RBAによると、豪州景気は予想よりも強く、2010年にかけて成長が強まる見通し。
  • 良好な景気観測を背景に金利先物市場では、既に2010年1-3月期の利上げ観測が台頭しており、豪ドルは堅調推移。

RBA総裁の豪州経済に対する評価は予想よりも強く、2010年にかけて経済成長が強まる見通しです。また、世界経済は安定しつつあるとしています。実際に豪州経済と特に関係が深い中国の4-6月期GDPは前年比7.9%まで回復しており豪州経済の支持要因と考えられます。

RBA総裁の声明要旨

  • 経済・金融情勢の注視を続ける
  • 住宅価格は上昇しつつある
  • インフレ率は次第に緩和しつつある
  • 豪ドル上昇がインフレ抑制に貢献しよう
  • 経済成長は2010年にかけて強まる見通し
  • 持続的な景気回復にはバランスシート修復が不可欠
  • 消費支出は幾分鈍化しつつある
  • 投資は依然として弱い
  • 生産は目先低迷
  • 世界経済は安定しつつある
  • 世界の経済見通しでの下振れリスクは減少
  • 企業は投資計画を先送りしている
  • 豪州の経済状況は予想よりも強い

グラフ1

出所:ブルームバーグ

RBA総裁の総じて前向きな経済への評価は多数の経済指標に裏付けされています。例えば、消費者信頼感指数は大きく改善して、約15年振りの高水準を示現しました。

グラフ2

出所:ブルームバーグ

企業景況感も底打ちしました。ただ、本格的な回復には、RBA総裁の声明通り、企業のバランスシート修復が不可欠であり、企業の投資計画が活発化するにはまだ時間がかかりそうです。

グラフ3

出所:ブルームバーグ

金融危機の根幹をなしている住宅価格の低迷にも、RBA総裁の声明通り底打ち感が出始めました。

グラフ4

出所:ブルームバーグ

RBAの前向きな景気見通しを背景に追加利下げの可能性が後退したと見る向きが増加している模様です。むしろ金利先物市場では、2010年の1-3月期の小幅な利上げ観測が醸成されはじめたようです。今後1年間に織り込まれている政策金利変化幅の日豪格差は豪州優位になってきました。これに伴い、豪ドル/円も上昇しています。

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