金融市場ラインマーカー

(vol.1)米国経済の現状(まだら模様の回復)

2009年07月10日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

  • 製造業部門は循環的回復局面に入った可能性が高いが、労働市場は低調な状況。
  • 給与は今後も減少が見込まれ、個人消費は低調な状態が続く可能性。

製造業の在庫調整が急速に進む傍ら、新規受注が伸びており、生産の回復を示唆しています(グラフ1参照)。生産の先行指標と考えられる新規受注と在庫の格差は過去、製造業生産指数と連動しており、大幅に改善しています(グラフ2参照)。これは製造業が循環的な回復局面に入った可能性を示唆しています。図表の四角囲いの箇所は景気後退期ですが、現状の新規受注の伸びと在庫削減の組み合わせは、過去の景気回復過程に見られた環境と同じであることがわかります。

グラフ1

出所:ブルームバーグ

グラフ2

出所:ブルームバーグ

ISM(米供給管理協会)製造業雇用指数は非農業部門雇用者数に連動性高く推移する傾向があります。これを見ると労働市場も最悪期を脱したようにも見えます(グラフ3参照)。但し、遅行指標とはいえ、失業率が約30年振りの高水準にあることや給与の減少ペースが最低を更新したことなどを見ると個人消費の見通しは低調な状態が続くと予想されます(グラフ4参照)。賃金は労働市場の傾向にやや遅行する傾向があるため、今後も低迷する可能性があります。

グラフ3

出所:ブルームバーグ

グラフ4

出所:ブルームバーグ

グラフ5

出所:ブルームバーグ

総労働投入時間(雇用者数×週平均労働時間)を見ても、労働市場が低迷していることを示唆しています。

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