金融市場ラインマーカー

豪州・ニュージーランドの利下げについて

2008年12月05日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

12月2日にオーストラリア連邦準備銀行(RBA)が政策金利を1%下げ、4.25%としたのに続き、4日にはニュージーランド準備銀行は1.5%の利下げを発表し、政策金利を5%としました。今回はこの点に焦点を当ててみました。

豪州およびニュージーランドの利下げに限らず、主要国の中央銀行は相次いで利下げを実施しています(グラフ1参照)。その背景には、金融危機への対処に加え景気後退・リセッションへの配慮が挙げられます。実際、豪州を除き米国、ユーロ圏、英国およびニュージーランドのGDP成長率(対前期比)はマイナス化しています(グラフ2参照)。また遅行指標である、失業率も豪州での底堅さ(グラフ4参照)の一方、その他の国では景気後退の深化を示唆しています(グラフ3、4参照)。各国の利下げの幅を見ても、景気後退にそれぞれ対応したものとなっているようです(グラフ5参照)。ただ豪州の経済指標には、今のところ米英を中心とした深刻な悪化というほどの悲惨さはありません。しかしその割に利下げの幅は大きくなっているようです。この現状を見て市場参加者の一部には、豪州の利下げは、景気の後追いでなく前倒し的なものであるとの認識があるようです。

(グラフ1)各国の政策金利

出所:ブルームバーグ

(グラフ2)各国のGDP成長率(対前期比)

出所:ブルームバーグ

(グラフ3)ニュージーランドの失業率(四半期ベース)

出所:ブルームバーグ

(グラフ4)各国の失業率(月次ベース)

出所:ブルームバーグ

(グラフ5)政策金利直近のピークから現在までの利下げ幅

出所:ブルームバーグ(注)12月5日現在

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