金融市場ラインマーカー

豪州 政策金利引き下げについて

2008年10月08日号

金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。

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金融市場動向

RBA(豪州準備銀行)は、10月7日に政策金利を1992年以降で最大の下げ幅である1%引き下げ、6%に設定しました。今回はこの点に焦点を当てました。

今回の利下げ幅1%は、事前の予想では0.5%を見込む向きが多かったため大きなサプライズとなりました。前回9月2日の利下げ時点の声明では、信用収縮に伴う金融環境の引き締まりはおよそ+0.5%に相当するとしていたため、今回の利下げ幅を0.5%と見る予想が多かったようです。今後の金融政策スタンスは、今回の利下げ幅の拡大が将来のRBAの決定パターンを決めるものではないとの前置きはありますが、追加利下げの可能性を市場参加者は見込んでいるようです。

声明内容の概要

大幅利下げの背景について
  • 需要と生産が従来予想を大幅に下回るリスクがある。
  • インフレ率は従来よりも速いペースで低下する公算が高い。
  • 世界的な信用収縮の豪州への影響緩和。
  • 借り入れコストの大幅低下を実現するためには、大幅利下げが適切と判断。
先行きの金融政策について
  • 今回の大幅な政策金利の変更が将来の政策決定のパターンを定めるものではない。

米欧豪 Liborの推移

出所:ブルームバーグ

RBAの声明では、世界的な信用収縮の悪影響が豪州に波及することに懸念が表明されていました。金融機関同士が資金の調達を行うLiborでは、米ドルを中心に金利が上昇し、資金調達が困難な状況です。これに対処するため、RBAは大幅利下げを実施したわけです。利下げを受けて豪ドルLibor3ヶ月金利は大幅に低下しました。

今後1年間に織り込まれている政策金利変化幅

出所:ブルームバーグ

今後1年間に織り込まれている政策金利の低下幅は、約1.5%程度になりました。

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