第2章 株式のみの運用では波が荒すぎる

預貯金だけの運用では不可能な目標利回りを達成するには、多少の「リスク」を覚悟して「資産を運用」する必要があります。でも、「資産運用」をすれば、本当に目標利回りを達成できるのでしょうか。いくらかのリスクさえとれば、収益(リターン)は約束されるのでしょうか。

資産運用で人気の高い商品「株式」「投資信託」の参考指標のひとつ日経平均株価を例に株価の動きを見ていくことにしましょう。

国内株式の平均的な株価の指標といえる日経平均株価は、この10年で見ると10,000円前後から9,000円前後へ約1,000円、10%ほどマイナスとなっています。この間、2007年6月には18,000円を超える水準まで上昇したものの、リーマンショック後の2009年1月には7,000円台にまで低下しました。わずか数年の間で10,000円以上も上下に大揺れしているのです(図1-15)。

(図1-15)
●日経平均株価の最近10年間のチャート  《 提供:モーニングスター(株) 》

この株価の上昇率または下落率は、10年間のチャート(株価の推移)では、2002年と2012年だけを見ると9,000円前後でほぼ変わりません。しかし、その期間の上昇、下落の落差は激しいもので、1年ではなんと50%近くもありました。さらに、直近1年間の株価の動きを見ても、わずか1、2カ月で2千円程度も上下していることがあります(図1-16)。

(図1-16)
●日経平均株価の最近1年間のチャート  《 提供:モーニングスター(株) 》

もし日経平均株価と連動するような株式を、株価が上昇する前の2002年頃に買って2007年のピーク時に売却していれば、資産はほぼ倍増していることになります。しかし、これは結果的に見たものですから、事前にこの動きを知って収益を得ようとしても、必ずしもうまくいくとは限りません。

ふくろう教授
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株式に限らず資産運用は結果論ですべてうまくいくものではない、とわかってはいても、こうやって株価の推移を見ていると、株式にはやはり資産を増やすだけの魅力があると思えてくるもの。
じゃが、日本の株式相場は、ここ数年を見ただけでも大きくマイナスとなる時期があり(チャートの谷底を見てくだされ)、資産をかなり減らす可能性があったのも事実じゃ。株式がハイリスク・ハイリターンの金融商品であることがこれでお分かりいただけるじゃろう。

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