第8章 老後の生活資金は1億円かかる

老後のプランを考える上で大事なことは、「健康をどう維持するか」、「残された人生における生きがいや目標、希望は何か」、「家族の誰とどこでどう暮らすのか」、「配偶者に先立たれるなど自分一人になったときはどうするのか」、そして「それらを支えるお金は?」といったことです。

老後の日常生活費として使う資金の総額(生涯の総額)は、最低日常生活費(月額)24万円、ゆとりある日常生活費(月額)36.6万円を前提に予測すると、最低日常生活費でも8,000万円程度、ゆとりある日常生活費総額は1億2,300万円程度必要になります(退職を60歳とし、夫婦とも同年齢でともに88歳で死亡と仮定)。

「本当にこんなにお金がかかるのか」と思われる方もいるでしょう。実際には、日常生活費以外に住宅の修理・改築費、子供の結婚援助費用、旅行費用、車の買換えや葬式代などで、その他の支出が1,000万円〜2,000万円ぐらい必要となります。この費用も資金として加算しなければなりません。また、将来、公的年金の受給額が減ることを考えに入れると、自己資金はもっと必要になります。

(図1-10)は、夫婦子供2人の平均的な収入のサラリーマン家庭で試算したものです(夫40歳、妻38歳)。「60歳以降必要となる支出」と「60歳以降収入となる金額」そして「夫婦が60歳から必要となる老後生活資金」を出してみました。Aさんの例は、月額生活費25万円で老後に必要な資金は1億円を超えます(この中には、ローン返済、臨時生活費合わせて2,500万円が含まれます)。

(図1-10)
● 60歳以降必要となる支出の計算  《 提供:モーニングスター(株) 》

これに対して主な収入は、公的年金です。どれくらいの年金がもらえるか、Aさん夫妻の例で見てみましょう。夫は生涯の平均月収が35万円、妻は10年間、平均月収20万円で働いた後、専業主婦です。Aさん夫妻は、ともに65歳からの受給となり、二人合わせてもらえる年金の合計額は月額約25万円、生涯でおよそ5,400万円です(図1-11)。

(図1-11)
● 60歳以降収入となる金額の計算  《 提供:モーニングスター(株) 》

このほか退職金とその他収入、貯蓄がありますが、60歳時に不足する資金は3,000万円以上となります(図1-12)。

(図1-12)
夫婦が60歳から必要となる老後生活資金  《 提供:モーニングスター(株) 》

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