資産運用ノウハウを身につけるには?

■投資して運用感覚を身につける

資産運用のノウハウを身につけるには、まず自分でやってみることです。
自動車の教本だけ読んでいても、自動車を運転できるようになれません。最初は、自分のお金で少額でも買える投資信託から始めてみるといいでしょう。
始めてみたら、1週間に1度くらいは、自分が買った投資信託の基準価額がいくらになっているか確認してみましょう。

資産運用を始めて、自分が保有している銘柄が気になり出したら、次のような投資感覚が自然に身についてくるはずです。
こうした感覚を意識的に磨いていくことによって、あなたの運用ノウハウは確実に上達していくことでしょう。

(1)情報感覚を磨く

株式でも投資信託でも、自分で商品を買うことによって、その銘柄の時価(株価や基準価額)が気になります。たとえばあなたがクルマ好きなら、そのクルマを製造している自動車メーカーの業績や新車の売れ行きが気になってくるでしょう。競合会社や海外市場の記事も自然と目に入ってくるようになります。
こうした情報を得るには特別な努力が必要とされるわけではありません。毎日の新聞に載る経済・政治面(社会面やスポーツ面でも企業の情報はあります)、テレビCM、インターネット、雑誌、書籍、街のショップなど、注意していればいたるところに情報の源はあります。専門家になるわけではないのですから、あまり本格的に情報分析しようなどと思わないで下さい。
あなたが買った銘柄の情報について、今までより意識して情報に接してみればいいのです。

(2)市場感覚を磨く

(1)に共通するところがありますが、日本の株式市場、為替市場、金利市場の3つについて、毎日その数字の動きを見ていきましょう。
そういうと、大変だと思うかもしれませんが、新聞を購読していれば難しいことは何もありません。朝、出勤の時に、この3つは1面にまとめて出ています(日経新聞)から、習慣づけるといいでしょう。
株式市場は「日経平均株価」、為替市場は「1ドルあたりの円」、金利市場は「10年国債利回り」。3つの数字を毎日追いかけていくだけでも、市場の変化が少しずつ身につき、次第に金融市場に慣れてくるでしょう。

(3)係数感覚を磨く

「係数」(計数ではありません)というのは、複利計算や年金積立計算で使う数式や数字です。
といっても、数式を暗記する必要も、計算能力を高める必要もありません。大事なのは、運用して目標額を達成するためにどういう要素が必要か、どの要素を変えれば有利な運用ができるかを常に考えることです。運用の3要素は「期間」「金額」「利回り」です。

たとえば、「いつから、いくらずつ積立てれば何%の利回りで、最終いくらになるか」、あるいは「いくらの元手を何%の利回りで何年間運用すれば、毎月いくらずつ取崩せるか」。また「目標額達成のために何年の運用が必要か」、「このまま取崩していくと、あと何年もつか」など、係数を使って、運用のための要素を考える癖をつけましょう。インターネットのサイトでも、主な6つの係数(終価係数、年金現価係数など)を簡単に計算できるツールがあります。

(4)コスト感覚を磨く

株式や投資信託は、売買するためにコストがかかっています。手数料はネットを利用することでだいぶ安くなってきていますが、コストによって運用利回りの何%かが確実に削り取られてしまいます。特に、投資信託は、買う、持つ、売る、のどの段階でも手数料がかかります。さらに、利益が出た場合もそれに対して税金がかかります。コスト抜きに、表面上の収益率に目を奪われないようにしましょう。

(5)リスク感覚を磨く

リスクについては、本サイトでもだいぶ詳しく取り上げられています。リターン(収益)を追い求めるために投資しているわけですから、リターンに注目して運用することは大事なことです。
しかし、それと同じくらいリスクにも注意を向ける必要があります。リターンは元本にどれだけ上乗できるかという「プラス」の部分ですが、リスクはどれだけ減ってしまうかという「マイナス」の部分です(収益のブレはプラス方向にもありますが、マイナスの方が衝撃が大きいでしょう)。
大事な資産をいかに増やすかということと、いかに減らさないかということは、同じ発想からきています。

(6)商品感覚を磨く

金融商品は多数出ておりかつ複雑化しています。中には、一見、利率やリターンが非常に魅力的に宣伝されているものがあります。
しかし、実際は先物やオプションを組み込んだもの、元本割れしないと思ったものが解約条件によっては元本割れするものなどもあります。最初に基本的な商品知識を身につけることは当然ですが、実際に運用する商品は自分で仕組みを理解してから選びましょう。
その商品のどこがリターンとリスクに結びつくのか、自分で理解できないものは買わないことです。

■運用指南書について

資産運用のハウツウ本や雑誌記事の中には、「誰でも何年で何億円稼げる」というものがあります。みんながそう簡単に投資で稼げれば、だれも苦労しないでしょう。では、誰もが必ず損をするかというとそうとも言えません。資産運用にはそれなりのノウハウがあります。ある程度の原則を知っているかどうかで、損を少なくし、利益を目標に近づけることはできます。それは、専門家だけの難しい方法ではありません。シンプルで正しい方法で資産運用を続けていくことで、誰でも身につけることができるものです。

資産運用の知恵袋
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  • 老後資金はいくら必要?
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