第2章 外国債券は「債券要因」と「為替要因」に分解して考える

日本では、価格変動を抑えて、分配金の受け取りを重視する投資家が多いため、投資対象として債券を選択する傾向にあります。では、債券ファンドの基準価額はどのような影響を受けて変動するのでしょうか。

債券ファンドの基準価額は、債券の利息収入による利益を表す「インカムゲイン」と債券価格自体の価格上昇による利益を表す「キャピタルゲイン」の影響で価格が推移します。さらに外国債券に投資するファンドになると、為替要因も基準価額に大きく影響してきます(図4-3)。外国為替市場は、各国の金利水準や貿易取引などのさまざまな経済動向に影響され、ときに急激に変動することも少なくありません。そのため、急激な円安・円高局面では、債券要因よりも為替要因のほうが基準価額に大きな影響を及ぼすことが頻繁にあります。

金融危機を前提とするのであれば、為替ヘッジ(為替変動による資産価値の変動を回避する取引)を行う投資信託を選択することで、為替要因の影響を回避することができます。

(図4-3)
債券ファンドの基準価額の要因分析の一例 << 提供:モーニングスター(株)>>

(図4-3)債券ファンドの基準価額の要因分析の一例

※1 2012年6月のニッセイ高金利国債券ファンドの基準価額の要因分析よりモーニングスター作成

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