第4章 やみくもに「リスク」をとっても、効果はない

「高いリターン(期待する収益率)を望むなら、それなりのリスクをとれ」「若い人は時間がたっぷりあるので、大きなリスクがとれる」

―これは、「ハイリスク・ハイリターン」とか「ローリスク・ローリターン」の関係を前提としてよく言われることです。いうまでもなく、リスクを覚悟しなければリターンは得られないことは、投資の初心者でもよく耳にしていることでしょう。では、投資する時の「リスク」の意味を正確に理解している人は、どれくらいいるでしょうか。

ふくろう教授
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単に「リスクさえとれば収益が上がる」と安易に考えていると、効果がないどころか大ケガをすることにもなりかねません。

これから投資を始める人は、どうしても先に収益のほうに気が向きがちです。「なぜリスクの話から?」と思うかもしれません。しかし、「リターンと同じくらいリスクに興味を持て」と、投資理論でノーベル賞を受賞した学者がいうほど、リスクの考え方は重要で、この話を避けて通ることはできません。

投資でのリスクというと、まず「損失が出る」、「元本割れする」、つまり購入した価格より時価が下がって収益率がマイナスとなることだと一般に考えられます。これは、リスクの概念の中でも「価格変動リスク」と言われるものです。

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