ケース10 「普通分配金」「元本払戻金(特別分配金)」って何?

分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」の2種類があります。いったい、どこが「普通」でどこが「特別」なのでしょうか?

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分配金のうち、課税される分配金のことを「普通分配金」、課税されない分配金のことを「元本払戻金(特別分配金)」と呼んでいます。

分配金には課税される分配金と課税されない分配金があります。課税される分配金を「普通分配金」、課税されない分配金を「元本払戻金(特別分配金)」と呼びます。

課税されるかどうかは、決算日の基準価額が「個別元本」(みなさんそれぞれに算出される平均取得価額)を上回るか下回るかで判断されます。「個別元本」は個人ごとに異なるため、課税されるかどうかも個人ごとに異なります。つまり、「元本払戻金(特別分配金)」はみなさんの個別元本の一部払い戻しに相当する部分と考えることができます。

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決算日の基準価額>個別元本
⇒収益分配金全額が普通分配金になります。
決算日の基準価額<個別元本
⇒その差額が元本払戻金(特別分配金)(但し、収益分配金額が限度) 収益分配金から元本払戻金(特別分配金)を引いた部分が普通分配金になります。

例)

決算日の基準価額が9,000円で、分配金が2,000円支払われた時に、
修正前の
個別元本
お客様の個別元本が10,000円の場合
(=同額または上回っている場合)
お客様の個別元本が8,000円の場合
(=下回っている場合)
元本払戻金(特別分配金)
(非課税)

基準価額を上回った部分が投資元本の払い戻しとみなされるため、非課税となります。

個別元本10,000円−基準価額9,000円=
元本払戻金(特別分配金)1,000円
(収益分配金全額2,000円が限度)

その分配金は投資信託から得た収益なので全額が課税対象となります。
元本払戻金(特別分配金)0円

普通分配金(課税) 収益分配金2,000円−元本払戻金(特別分配金)1,000円=
普通分配金1,000円
普通分配金2,000円
修正後の個別元本 個別元本10,000−元本払戻金(特別分配金)1,000円=
修正後の個別元本9,000円

個別元本の修正はありません。
8,000円

ここでいう「個別元本」とは取得価額のようなものです。自分で計算することもできますが、同じ投資信託を追加購入したり、元本払戻金(特別分配金)が出ると、見直さなくてはならないため、最新の取引残高報告書で確認することをおすすめします。また、各販売会社では、どの投資信託を、いつ、何口、いくらで買ったかを個別に管理していますので、販売会社に問い合わせてみてもいいでしょう(詳しくは関連項目(1)をご覧ください)。

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